月と光の向き

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月を撮られるとき、どのような月を撮られますか?

満月を撮られる方が圧倒的に多いように感じています。

でも、他の月も撮ってみませんか?

満月

まずは、『満月』。

真ん丸で綺麗ですね。

光が被写体の正面から当たる、「順光」ですね。

月の見え得る部分の全体像が分かります。
クッキリ、ハッキリ、鮮やか』 です。
その一方で、立体感に乏しいと思いませんか?
平面の丸い板に絵を描いた、そんなような印象を受けます。

半月

続いて、『半月』。

月の見え得る部分の半分しか見えません。

光が被写体の真横から当たる、「サイド光」ですね。

サイド光で撮る写真は『立体感』がキレイに出ます。
横から当たる光は反対側に陰を作るので 、それが立体感につながるのです。

三日月

最後は『三日月』。

光が被写体の斜め後ろから当たる「半逆光」ですね。

光が被写体の真後ろから当たる「逆光」は、 「ドラマチック・幻想的」 になります。後ろからの光で被写体をふわっと包み込んだり、ゴーストやフレアを発生させて、 人の見た印象とガラッと雰囲気が変わることもあります。

半逆光は、サイド光と逆光の中間ですから、
半逆光」= 幻想的逆光)+立体感サイド光
となります。

月の見え得る部分のごく一部しか見えません。ただ、その見えている部分の立体感がすごいです。また、見えない部分が多いですので、想像力を掻き立ててくれますよね。

ただ、月の場合は、光源(=太陽)が被写体から離れたところにありますので、一般的な(=光源が被写体の近くにある/見える)半逆光とは異なります。背景が真っ暗なので、フレアなどは発生しませんよね。

まとめ

月を光の向きも考えてみることで、光の向きが写真に与える影響が良く分かります。

満月だけでなくて、他の月も是非撮ってみましょう。