ハンダ付けアルバイトとダメダメなマクロ撮影

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ハンダ付けのアルバイトスタート

皆さんお元気でお過ごしでしょうか?

コロナ禍で、感染拡大防止と経済活動の再活性化の両立が叫ばれておりますが、学校のイベントなどが中止されている関係で、わたしの周りのカメラマンさん達も非常に厳しい状況です。
私のカメラ教室の会員様も、ご本人やご主人様の収入減のため、大変な思いをされている方もいらっしゃいます。

世の中で自営業者のピンチが報道されておりますが、私自身も厳しい状況です。

そこで、2020年の6月のハンダ付けのアルバイトをしました。

オーディオにご興味をお持ちのご年配の方は、サンスイというメーカーをお聞きになったことがあると思います。義父が元サンスイの社員で、現在は独立して、イシノラボ/マスターズという、独自開発したオーディオアンプなどを通信販売しているお店を経営しております。『オーディオのイシノラボ・ドットネット』をいうサイトがございますので、オーディオにご興味をお持ちの方は、一度ご覧になっていただければと思います。
私も、カスタマイズ設計をお願いして作ってもらった試作機のプリメインアンプ『AU-900X/AT+HP Special』という、すごく長い名前の機器を愛用しております。

そのマスターズ製品のはんだ付けを下請けさせていただきました。
写真とは全く関係のない作業ですが、生きていくためには仕方がない。

ハンダ付けは、15年ぶりくらいだったかもしれません。
ソフト屋ですので、ハードの世界のはんだ付けはもともと得意でないですが、完全にコツを忘れていました。しかも、老眼が進んで部品や手元が良く見えない💦

最後の方はハンダ付け自体のコツは掴みましたが、部品を探して間違いなく穴に挿すのにすごく時間がかかりました。

しかも、抵抗にコンデンサを直付けするのもあって、こんなの手が3本ないとできないじゃ~んって、そこだけ妻に手伝ってもらいました。

チョン、付け

部品の上に部品をハンダ付けする方法を教えてもらいましたので備忘録を兼ねて掲載させていただきます。

予備ハンダ1

部品のハンダを付ける部分にハンダを少し付けます。
予備ハンダといいます。

予備ハンダ2

次にハンダ付けをする部品のリードにハンダを軽く付けます。
これも予備ハンダといいます。

チョン、付け

これで両方にハンダが付いたので、両者を合わせて、ハンダごてで温めれば、両者のハンダが溶けて、ハンダが流れ、こてを離して2-3秒待てば付きます。

通称、”チョン、付け”というそうです。

手がかりがないところにハンダ付けするもので、これはアンプの自作をやればいやおうなしにやるそうです。メーカーでもやむをえないときにするそうです。

マクロ撮影、こうすればダメダメ写真が撮れます

最後に、記念に個人的に撮影して基盤を納品したのですが、深夜で、自宅に撮影機材も置いておらず、適当に撮ったらこれがひどい💦とても写真講師が撮った写真には見えない😅

自分の写真を自分で悪く言うのだったら害はなかろうということで、どうひどいか解説させていただきます。

写真の掲載許可はちゃんといただいております。

使用した機材は以下です。

 
基盤の表

まずは、基盤の表面の写真です。

部屋が暗かったので、机の電気をつけて、絞り開放に(F値を一番小さく)して撮りました。

マクロ撮影で接近して撮影すると、被写界深度といって、ピントが合う範囲がすごく狭くなります。なので、コンデンサ(黒や緑の円柱型の部品)の方面がぼやけてしまっています。なんか違和感ありますよね?

もっと、絞りを絞って(F値を大きくして)、被写界深度を深くしないとダメです。F値を大きくすると暗くなりますので、ISO感度をもっと大きくしてあげます。

テカリに注意が必要ですが、ストロボ(フラッシュ)も有効です。

あと、あとで写真を見たときにサイズ感が分かりづらいので、定規なども一緒に写してあげるといいかもしれません。

基盤の裏

次は、基盤の裏面です。

まず、基盤のプリントの一部分しか光っていないのが違和感があります。
好みではありますが、もっと全体にキラキラしていた方が、金属感、プリント基板の感じが出るのではないしょうか?

それ以前に、全体にピントが甘いです。

絞り開放で被写界深度が浅いため、AF(オートフォーカス)でピントを合わせた後、少しでも前後に手が動いてしまうとピントが外れてしまいます。

マクロ撮影する場合は、F値を大きめして被写界深度を深くするか、三脚で固定してピントを合わせた後、カメラが動かないようにしましょう。

また、マクロ撮影で被写界深度が浅い場合は、三脚で固定した後、ピントはマニュアルフォーカスで合わせてあげたほうがいいと思います。特にお花のマクロ撮影の場合、花びらにピントを合わせるのか、しべにピントを合わせるのかで印象が大きく変わりますので、マニュアルフォーカスでピントをシビアに追い込んであげるといいでしょう。

プリントとハンダ部分のアップ

これは、ハンダ付けした部分を見せたいと思ってアップで撮りました。
できるだけ写真のフレームと、プリントの線が平行になるように意識しました。

見せたいものが明確なので、これらの写真の中では一番マシだと思います。

ただ、よく見ると、ハンダ付けしていない部分にピントが合ってしまっています。なので、見せたい部分が分かりづらくなっています。
見せたいものをもっと中心に配置して、そこにピントを合わせるといいと思います。
被写界深度ももっと深くしないと、見せたい部分がボケてしまいます。

ハンダ部分のアップとキラキラボケ
ハンダ部分のアップとキラキラボケ

これら2枚は、プリントやハンダ部分に反射した光が玉ボケになって綺麗だなと思って撮影しました。

ただこれも、ピントが甘くて、どこが主役だか分かりづらいですね。

ボケの大きさとトレードオフですが、F値を適切にしてあげましょう。
また、どこを見せたいのかを明確にして、そこに正確にピントを合わせましょう。

マクロ撮影のコツのまとめ

マクロ撮影のコツをまとめておきましょう。

  • 主役を明確にして、そこに正確にピントを合わせましょう。
  • マクロ撮影は被写界深度が浅くなるので、主役がボケてしまわないように、F値の大きさや、撮る角度を工夫しましょう。
    真上(真俯瞰)から撮影する場合、見せたいものに高さの違いがあると、F値が小さいと、全体にピントが合いません。
  • マクロ撮影は被写界深度が浅くなるので、ピントを合わせたあとに手が動くとピンボケ写真になります。できれば三脚で固定して、マニュアルフォーカスでピントをシビアに合わせましょう。
  • お花などのマクロ撮影の場合、F値を大きくしても全体にはピントが合いません。どこにピントを合わせるかで、写真の印象は大きく変わります。花びらにピントを合わせるのか、しべにピントを合わせるのか、花びらのどこにピントを合わせるのか、自分が見せたい主役が何か、よく考えて撮りましょう。
  • サイズ感が分かりづらい被写体を撮る場合は、定規など、サイズ感が伝わりやすいものも一緒に撮るといい場合があります。

これから

次回は、もっと小型(35mm×50mm)の基盤のハンダ付けで、難易度が上がるそうです。

もう老眼が限界ですので、自分でルーペを注文しました。
なので、量をこなさないと利益になりません💦

実は、妻は若い頃にハンダ付けのバイトをしていたそうです。
まず、義父から妻にレクチャーし、妻から私にレクチャーして作業開始になるようです。

また、次回は時間があったらもっときちんと撮影して、少しは見本になる写真も撮らないと説得力がないですね。

撮影機材はほとんど教室に持っていってしまったので、少し持って帰ってきておかないとなぁ。基盤を教室に運んで、壊してしまったら大変なことになりますからね。

私が写真をちゃんと勉強し始めたそもそものきっかけは、私がデジカメで撮った写真が、妻のスマホ写真に負けたことなので、いつの間にかハンダ付け講師になっていないように気をつけないとなぁ~(笑)😆