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はじめに
過去写真をご紹介するコーナーの2回目です。
前回、月食の写真をご紹介しましたので、今回は日食の写真をご紹介させていただきます。
金環日食 2012/05/21
2012年5月21日ですので、カメラをちゃんと勉強するかなり前になります。
ちなみに、次に日本で見られる日食は、2020年6月21日に西日本を中心に部分日食、2023年4月20日に西日本を中心にごく小さな日食、2030年6月1日に北海道で金環日食(東京は80%の部分日食)、2031年5月21日に南の地域でごく小さな日食、2032年11月3日に札幌で63%(東京で51%)の部分日食、2035年9月2日に日本列島中央部で皆既日食もどき(東京で99%越えの部分日食)、2041年10月25日に日本列島中央部で金環日食(金沢では95%の金環日食、東京・大阪で90%越えの部分日食)です。
つまり、2012年の金環日食相当の日食は、首都圏では2035年9月2日まで見ることができません。15年も先ですね。しかも、その日のお天気が悪いと見ることはできません。このシビアな条件が、天体写真の大きな魅力でしょう。撮れた時の感動は格別です。
この時は、カメラの知識が乏しいだけでなく、一眼カメラも所有しておりませんでした。「Canon IXY DIGITAL 920 IS」というコンパクトデジタルカメラ(いわゆるコンデジ)での撮影です。
もしかしたら、一生に一度しか見ることができない天体ショーかもしれないと思い、撮影に挑みました。
この時、私は写真とは無縁のIT系企業に勤務しておりました。この日は平日。かなり忙しい部署でしたので、日食を撮影したいからといって休暇をとれるような雰囲気ではありませんでした。
そこで、早目に家を出て、始業前に、会社の近くの公園で撮影しました。
時刻は、カメラの時計で07:35です。
(カメラの時計が正確かどうかは分かりません😅)
太陽観察用の遮光板(いわいわゆる太陽・日食観察メガネ)を持っていなかったため、撮れるかどうかは半信半疑でした。
コンビニとかで買おうと思っていたのですが、直前だったので売り切れていて入手できませんでした。
しかし、ラッキーなことに、この日はいい感じで雲が出ていました。
雲が斜光版の代わりになっていて、肉眼でも見られるではありませんか!
(肉眼で太陽を直視するのは目を傷める危険性がありますのでお勧めいたしません。実際、現在の私は緑内障です。左目ですので、この時太陽を見たのとは無関係だとは思いますが。)
コンデジは、一眼カメラよりセンサーサイズが小さいです。
その関係で、コンデジのほうが一眼カメラより光学ズーム倍率はかなり大きくできます。デジカメでは光学倍率が何十倍のものもありますが、一眼カメラではありませんよね。天体望遠鏡のように、ロケットみたいなレンズでも使わない限り無理なのです。ちなみに、光学ズームはレンズの力で拡大しますので画質劣化はほとんどありませんが、デジタルズームはいくらでも倍率を大きくできる一方でトリミングしたいるのと同じですので画質はどんどん劣化します。
高価なカメラが万能というわけではありません。ご自分が撮りたい撮影ジャンルやイメージを考えて、どのカメラが適切か考えて撮るようにしてくださいね。
このあたりが食のピークですかね。
ちなみに、データによると以下のようになっておりますので、デジカメの時計が数分ずれていたかもしれませんね😅
地名 | 東京 |
食のはじめ | 6時19分05秒 |
金環日食のはじめ | 7時32分02秒 |
食の最大時刻 | 7時34分32秒 |
最大食分 | 0.968 |
金環日食の終わり | 7時37分02秒 |
中心食継続時間 | 5分00秒 |
食の終わり | 9時02分37秒 |
ここまでくると、金環日食状態が終わり、部分日食となっていますね。
ちなみに、何も考えずにオートモードなどで撮ると、露出(=明るさ)の設定が適切でなくなり、上の2枚の写真のように、太陽が光の玉になってしまい、日食は撮れません💦
そろそろ始業時刻が近づいてきましたので、撮影終了です。
一生に一度しか見ることができないかもしれない天体ショーを満喫して、仕事もやる気に満ちてきました👍
まとめ(撮影ポイント)
- 天体撮影は、もともと天体現象が発生するのが限られている上、お天気に恵まれないと撮れないので、撮れた時はめっちゃテンションが上がる!
- 日食や月食を撮る際は、露出(=明るさ)の設定に気を付ける。オートモードでは撮れないことも多い。
- 撮影を楽しむことで、精神的に安定したり、やる気が出たり、物事を見る目も変わります。
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